ベトナム旅行など、ベトナム国内での移動ではGrabがほぼ必須になります
Grabなら、ボッタクリもほぼなく、値段交渉も不要です。アプリ上から簡単に車を呼べます。GPSで現在地が表示されるため、迷子になった時やちょっとした移動にも便利です。
ただし車をチャーターする際には、注意が必要です。
Grabのダウンロードと登録
まずはGrabのアプリをスマートフォンへダウンロードします。iOS(iPhone)とandroid用のアプリがあります。
Grab: 配車&デリバリー
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Grabのアプリには、ドライバー側のアプリもあります。乗客側として利用する場合には、上の乗客用アプリをダウンロードしなければなりません。ドライバーアプリは日本の番号では登録できず、外国人は専門のビザがないと労働もできません。
アプリをスマホにダウンロードしたら、Grabのアプリを開いて最初に表示される画面下の”New to Grab? Sign up!“をタップします(スマホや設定言語によって表現は変わると思います)。最初の登録をするにはログイン(Log in)ではなく、新規登録(Sign up)といった意味の方をタップします。
電話番号のほか、Google、Facebookのアカウントでも初期登録はできます。しかしGrabの利用ではSMS認証が必要になるため、はじめから電話番号の登録で進めるのがおすすめです。
※ベトナムで購入したSIMカードの電話番号の場合、過去に同じ番号が登録されていたという理由で初期登録できない場合があります。その場合には、日本の電話番号や別のSIMカードを用意するなどして別の電話番号で登録する必要があります。
※電話番号の登録ができない場合は、アプリの確認もしましょう。Grabのアプリには、ドライバー側のアプリもあります。乗客側として利用する場合には、乗客用のGrabアプリをダウンロードしなければなりません
電話番号は、日本の番号でも登録できます。ただしベトナム国内にいてもSMSを受信できる電話番号が望ましいです。ログインや各種変更でSMSへ送られてくるOTP(ワンタイムパスワード)の入力が必要になる場合があるからです。ドコモや楽天モバイルなどの一部日本の通信会社は、ベトナムでもSMSの受信ができます。
+81は日本の国番号です。+84がベトナムの国番号です。国番号を間違えてもSMSは届きません。電話番号(SIM)に合った国番号を選択し、電話番号を入力して、Nextをタップします。電話番号は後から変更もできます。Grabを利用する国でSMSの受信ができない場合には変更しておきましょう。
空港など広い敷地の施設だと、待ち合わせ場所の確認のためにドライバーから通話がかかってきます。Grabの通話もそうですが、インターネットに繋がっていないとベトナムでGrabは使えません。
Nextをタップすると、電話番号のSMSに6桁の数字が送られてきます。こちらを入力します。
通常は、日本の通信会社なら日本で、ベトナムの通信会社ならベトナムでSMSの受信ができます。その国で受信できるはずなのにSMSを受信しない場合はスマホを再起動したり、モバイルの詳細設定を変えなければなりません。
スマホがSIMカードを自動で認識しない場合(電波を受信しなかったり、インターネットに繋がらない場合)は、スマホの詳細設定で操作が必要です。古いスマートフォンの機種だとSIMカードを入れただけでは自動で認識しないことがあります。スマートフォンはなるべく新しく、iPhoneやGalaxyなど広く世界で使われている機種を普段から使うのがおすすめです。
SMSが受信できない場合、スマホ機種の問題のほか、SMSの契約がなされていないSIMカード(通信のみ、通話のみ)である場合もあります。こちらも確認する必要があります。
名前をローマ字で入力します。本名以外でも登録できます。こちらの名前は、マッチしたドライバーに表示されます。
名前の登録まで終わると、Grabのホーム画面に移ります。スマホで設定した言語に合わせて表示されます。ただし日本語に設定していても、ベトナム語や英語が混ざった画面になっており、完全な日本語化はなされていません。
Grabの乗客用アプリをスマホにダウンロード→電話番号の入力(登録)→SMSで届いた6桁の数字を入力→名前の登録
これだけでGrabが使えるようになります。SMSの受信がスムーズに行くなら5分もかかりません。
Cash=現金。ベトナムではベトナムドンでの支払いになります。
デフォルトだと、乗車料金の支払はベトナムドンによる現金での後払いになっています。
クレジットカードを登録しておくと、スムーズに下車ができます。乗車後にお札を出したりの現金払いが面倒な方にも、事前の登録がおすすめです。
Grabの支払方法
Grabの支払には、現金のほかにも、Cards(クレジットカード、デビットカード)、Moca Wallet、MoMo、ZaloPayが利用できます。ただしベトナム旅行者が使えるのは現金、クレジットカード(もしくはデビットカード)、Moca Walletになります。
Moca Walletのアクティベートは少々面倒です。またMoca Walletへはベトナムドン決済のできるカードが必要であり、決済手数料もかかります。Moca Walletへは、ベトナムのATMからのチャージもできますが、こちらもベトナム居住者でないと不可です。
日本人旅行者の場合、ベトナムドン現金による支払か、日本で発行したクレジットカード、デビットカードによる支払が多いかと思います。
日本で発行したクレジットカード、デビットカードの登録方法を紹介します。
Grabに日本発行のクレジットカードを登録する方法
本人認証サービスを提供していないなど、一部の日本発行のクレジットカードはGrabに登録できません。日本発行のクレジットカードは、セキュリティ対策のため海外の決済を弾き、Grabに登録できないものも多いです。クレジットカードの登録ができない場合は、別のクレジットカードを用意するか、現金払いにするしかありません。
また日本の通常のクレジットカードだと、ベトナムドン決済での手数料が高くなります。手数料を抑えたい場合には、現金もしくはWiseなどの海外アプリがおすすめになります。
Grabのアプリを開き、ホーム画面の下部中央の支払いをタップします。
支払いページにある緑色のボタンAdd a cardをタップします。
Add a cardをタップすると、スマホのカメラが起動し、カードをスキャンする画面が出ます。
ナンバーレスカードの場合には、詳細を手動で入力するをタップし、カード情報を入力します。
スキャンした内容を確認し、間違っていれば修正します。
また詳細を手動で入力するを選んだ場合にも、クレジットカード情報を入力していきます。
情報を入力したら継続するをタップします。
継続するをタップすると、クレジットカードが本人のものか確認するための認証に進みます。事前に設定した認証用のパスワードやSMSでのワンタイムパスワード、カード会社によってはアプリによる認証もあります。この時にカードが利用できるかの確認のため1,000ドン(約6.1円)がカードへ請求されます。こちらは請求後、すぐにキャンセルされます。
ワンタイムパスワードならそちらを入力し、確認をタップします。これでGrabへのカードの登録は完了です。
カードが支払方法に設定されていると、配車などサービスのオファー時にカードブランドとカード番号の下4桁の数字が表示されます。
こちらが表示されていればカード払いになっており、下車時に現金の用意は不要です。
観光客がGrabを利用する際の注意点
Grab利用の注意点として、観光地やイベント時の利用では、なかなかドライバーとマッチングしない点があります。狭いエリアで少数の車を多数のユーザーで取り合うからです。需給の問題で、雨の日も特定のエリアでは捕まえにくくなります。料金も、シーズンや時間帯、需給によって変動します。車が捕まえにくい時は、料金が上がる傾向にあります。
観光でも移動の都度Grabを呼んだ方が料金は安くなります。ただし観光地では、Grabでドライバーとマッチングせず、待機してる客引きの高い値段に応じるしかない事態が多々生じます。たとえばダナンからミーソン遺跡までの移動は比較的すぐに見つかります。しかし逆のミーソン遺跡からダナンへのGrabは、タイミングによってまったく捕まらないこともあります。五行山からダナン市内、フエからダナンへの移動も同様です。スムーズに観光地を回りたい場合には、車のチャーターをおすすめします。
観光客が車をチャーターする際の注意点
外国人旅行者によるベトナムでの車のチャーターは、旅行代理店が利用者を管理し、催行するように定められています。このようなベトナム国内の決まりがあるため、Grabでも外国語設定にしている外国人旅行者はチャーター(時間単位で車を借りる)ができず、4か所(元の場所へ戻る場合には、3か所停車)の依頼しかできません。停車数を増やしたり、時間を延長してもらうにはドライバーとの直接交渉も必要になります。
Grabのドライバーからもチャーターの提案を頻繁に受けると思います。しかし外国人旅行者がドライバーと個人間契約でチャーターするのもベトナムでは原則として禁止されています。公安に見つかると罰金の対象になります。ベトナム人ドライバーは、罰金を負担しようとはしません。旅行者に責任を押し付けます。旅行者が全額罰金を払う羽目になれば、余計に費用がかさみます。
2024年になって、Grabのアプリ上でも、外国語設定の外国人は車のチャーターができないように仕様が変更されています。ただし外国人でも、ベトナム語の言語設定へ変更すればチャーターを利用できるようになります。こちらも自己責任でお願いします。
Grabで長距離移動する際の注意点
ダナンからフエまでのGrab料金で片道183.5万ドン(約11,110円)。ダナンーフエは、片道90km程度になり、往復で180km以上になります。
長距離の片道移動では、高い料金が加算される割に、車も捕まりにくくなります。たとえばダナンから古都のフエへは片道で90km、料金で片道183.5万ドン(約11,110円)がかかります(2024年10月時点。料金は需給などによっても変動します)。
ダナンでマッチしたドライバーは、通常ダナン在住なので、フエへの片道でも、ドライバーはすぐにダナンへ戻ろうとします。フエからダナンへの乗客を路上で見つけたり、Grabでのマッチングは困難なため、ほとんどのドライバーはフエからダナンへ乗客を乗せず(料金を取れず)に帰らなければなりません。したがってダナンからフエへの移動でも、片道の料金ではマッチするまでに時間がかかります。こうした理由からドライバーと長距離移動でマッチすると、ドライバーは帰りの乗車まで求めてきます。帰りも乗車しないなら、キャンセルされる場合もあります。
また、すべてのGrabドライバーは、英語ができるわけではありません。むしろベトナム語しかできないドライバーがほとんどです。コミュニケーションの問題でドライバーの期待とは違ったルートや条件、料金になると文句を言ったり、怒り出し、ドラブルになるケースもあります。Grabで設定した条件以外での交渉は、慣れている人には以外おすすめしません。
長時間、長距離移動や大人数での移動で車をチャーターしたいなら旅行代理店で予約
旅行代理店(ベトナムで旅行業のライセンスをもった会社)なら、ベトナムで合法的に車のチャーターや日本語ガイドの手配ができます。また長距離、長時間移動なら旅行代理店を通した方が安くなるケースもあり、日系旅行代理店なら日本語を介してのコミュニケーションとなるためトラブルも少なくなります。
またGrabでは、通常4座席と7座席の車しか手配できません。4座席の車は、運転席も1座席に含まれるため、3人までしか乗れません。後部座席に3人乗ろうと思えば乗れます。しかし人数オーバーは、公安に見つかるリスクも上がるためおすすめしません(人数オーバーも公安に見つかると罰金対象になります)。4座席は大人3名まで、7座席はステーションワゴンタイプで大人6名までが原則になります。ステーションワゴンタイプはそこまで広くないため、6名以上の場合は、2台に分かれるか、16座席のミニバスなどを利用する必要があります。2台に分かれるなら、ミニバスを利用した方が安くなります。
ダナンでの4時間以上のチャーターやミーソン遺跡やフエへの長距離移動では、弊社でもチャーター便を手配をしています。また弊社では16座席のミニバスや30座席の大型バスも手配できます。
ダナン発着で長距離、長時間のチャーターだったり、大人数の移動、車のチャーターでも日本語によるサポートを受けたい方は、下記ダナンガイド商店・公式LINEもしくは問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。
ベトナム中部で日本語プライベートガイドがあなたの旅行をサポート
ダナン旅行の初期サポートとして、観光地のガイドだけでなく、Grabの使い方指導、手数料の安い両替所での両替、おすすめレストランの相談も可能です。
日本語ガイドの派遣についても、お気軽にお問い合わせください。